メディア別！ニュースリリースの書き方のポイント

近年、メディアの多様化によって、ニュースリリースもメディア別のアプローチが必要になってきました。メディアごとに重要視するポイントが異なるため、取材を獲得するために、メディア別でニュースリリースの内容を変えていくことが大切です。

こちらでは、メインとなるメディア別に、ニュースリリースの書き方のポイントを解説します。

テレビ

テレビの場合、新規性・ニュース性が重視されます。さらに、インパクトのある映像が撮れる内容でなければ、取材の対象にはなりません。そのため、ニュースリリースでは撮影可能な映像をイメージできる画像を挿入することがポイントです。タイトルのすぐ下など、目立つ箇所に画像を挿入するようにしましょう。

また、テレビの場合は番組ごとにニュースリリースを送ることが一般的です。番組内のコーナーも指定して、企画まで意識した内容で記載するのが理想といえます。

雑誌

雑誌の場合、掲載される記事ジャンルと読者層が明確にわかります。そのため、各雑誌が好みそうな内容・書き方のニュースリリースを配信することが重要です。

また、雑誌は2～3か月先の情報を企画することが多くなります。そのため、新規性やニュース性よりも、読者の役に立つかどうか、読み物として魅力があるかといった、企画性やストーリー性などが重視されます。

新聞

新聞の場合、しっかりとしたエビデンスがある社会性の高い内容や、大衆向けの普遍的な内容が好まれる傾向にあります。それを踏まえると、新聞社へのニュースリリースは、経済面や企業活動に絡んだ内容にすることがポイントです。

ニュースリリースで知らせる情報が、どのように社会の役に立つのかといった書き方を意識しましょう。

また、新聞といっても経済専門だったり、地域の情報を多く取り扱っていたりと、様々な種類があります。多くの新聞に手当たり次第送るのではなく、自社と関連性の高い新聞を選んで、アプローチすることが大切です。

Web

Webの場合、どのメディアよりも早く情報を伝えられるという特性があります。そのため、新商品やできたばかりの施設など、新規性・トレンド性が高いニュースのほうが、記事化される可能性が高くなります。

また、Web媒体の記者は人数が少ない場合が多いです。ニュースリリースのメールに掲載してほしい画像を添付すると取材の手間を省けるため、掲載される確率が高くなります。

文章以外で注意したいポイント

ニュースリリースを書く際は、文章そのものはもちろんのこと、メディアの種類を問わず以下のようなポイントも意識することが大切です。

事前に情報を整理する

ニュースリリースを書く前に情報を整理し、伝えるべき内容を明確にしましょう。伝えたい情報に優先順位をつけ、どの情報を目にとまりやすい箇所に書くのかといったことも検討するとよいでしょう。

基本の構成を守る

ニュースリリースの基本的な構成は、「タイトル」「リード文」「本文」「画像」「連絡先」です。読み手にとって理解しやすいニュースリリースを作成するために、基本的な構成を守りましょう。書き方のポイントとしては、基本的な構成の順番を守り、余計な情報を含めないことが重要です。

エビデンスは必ず提示する

エビデンスの提示は、ニュースリリース自体の価値を高めることにもつながります。根拠となる情報やデータがしっかりと提示されているニュースリリースには、それ自体を記事の素材として利用できるというメリットがあります。

内容をイメージしやすい画像を選ぶ

イラストや写真を挿入する場合は、読み手が文章の内容を具体的にイメージしやすいものを選びましょう。イメージしやすい画像があるかないかによって、文章の説得力は大きく変わります。

タイトルの重要性

エンドユーザーやメディア関係者など、一人でも多くの方にニュースリリースを読んでもらうという目的において、タイトルは特に重要な鍵を握っています。

ニュースリリースは、基本的にタイトルが一番上にあり、その下にリード文や本文が続く構成となります。そのため、一番初めに目に入るタイトルは、本文まで読むかどうかを判断する重要なポイントとなります。

メディア側の担当者は連日数多くのニュースリリースを見るため、タイトルだけで内容を判断して本文を見ないという可能性もゼロではありません。タイトルは、内容を簡単に知らせることはもちろん、必要な情報であると読み手に認識させ、目にとまるようにする役割を持っているため重要なのです。

タイトルのつけ方

ニュースリリースの「名刺」となるのがタイトルです。より多くの方に興味を持ってもらうタイトルにするためには、以下の書き方のポイントを意識してみてください。

伝えたいことを明確にする

タイトルを簡潔にするためには、30字前後でまとめる必要があります。メールやSNSでニュースリリースを配信する場合、長すぎるタイトルは途中で表示が切れてしまい、必要な情報を届けられません。限られた文字数で読み手に興味を持ってもらうために、不必要なワードは極力省いて、伝えたいことが明確にわかるタイトルにしましょう。

キーワードを最初に考える

読み手の興味を引くタイトルをつけるためには、キーワード選びが重要です。キーワードは、「本文に記載していることを端的に表す」「言葉のインパクトがある」といった点を重視して選ぶのがおすすめです。

誇大表現に注意する

メディアにとって、情報の信頼性は非常に重要です。誇大表現を用いたニュースリリースをきっかけに誤報を出してしまった場合、社会的な信頼問題に直結する可能性があります。配信したニュースリリースをもとに、多くのメディアで記事が作成されることを想定し、本文はもちろんタイトルでも実態にそぐわない誇大表現をしないよう注意が必要です。

時事ネタを絡めたタイトルも有効

時事ネタは注目を集めやすいため、ニュースリリースのタイトルで利用するのも有効です。社会的な注目度が高くなっている物事は記事にしやすく、より多くのメディアで取り上げてもらえる効果が期待できます。